水素水濃度とは?ppmとppb
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ppmとppbの違い
水素水の中にどれだけの水素が含まれているか、その濃度をあらわしているかが溶存水素量です。
その単位にはppm、ppbが使われます。
パーセントという単位は、ppc、正確にはpart per cent のことで、100分の1を表します。
ppm、ppbも同じことで、それぞれ part per million、part per billion の略です。
ppmは100万分の1、ppbは10億分の1を示す単位 として、極微量の濃度や割合を表すときに使用されています。
例えば溶存水素量が1.0.ppmという場合、1リットルの水の中に1ミリグラムの水素が含まれているということになります。
1ppbなら1リットルの水の中に0.001ミリグラムの水素が含まれているということになります。
ppmとppbを混同されている方も多いようです。
1,000ppb=1.0ppm、700ppbならば0.7ppmとなるので、ppmを使用せず、あたかも多く含まれているように見せるためppbで表記しているメーカーもあるので注意が必要です。
液体と気体のppmには大きな差がある
気体のppmは1リットル中の濃度なので0.000176%になります。
1.6ppmの水素水は、水素ガス17,600ppmが溶けていることになります。
水素濃度は濃ければいいものではない!1.6ppmが限界値
蓋をあけて飲む時の溶存水素量が高い = 水素を効率的に摂取が可能 を意味します。
充填時の溶存水素量を高くすることは容易なことで、技術的には圧力をかけて水素濃度を上げれます。しかし圧力をかける反面、水素が逃げようとする力も強くなるそうです。
口に持っていって水素水を飲む時点での溶存水素量が、体で働く水素の力ですから、その時の溶存水素量がいくらであるかが大切です。
私たちが生活する常温常圧下(室温21度)での限界飽和量は、1.6ppm(1.57)です。
この1.6ppmが、口に入れることのできる最大値となります。
充填直後の値ではなく、蓋を開け、口につける時の溶存水素量が、限界飽和量である1.6ppmに近いほど、高密度水素水といえます。
充填時の水素含有量が多い方がよいそうですが、溶存水素濃度は、0.8ppmがひとつの目安とされているようです。
高い溶存水素量に騙されてはダメ!
メーカーによって、1.6ppmより高い数値をつかって、溶存水素量を高く見せようとしているところがあります。
平気で常識はずれの高濃度を謳っているようなメーカーのものは、衛生面や安全性においても信用ができないかもしれません。
と書きながらも、最近はアルミパウチの水素水でも充填時2.8ppmとか3.0ppmとか高い数値をメーカーが謳うようになっています。
蓋を開けた瞬間から、水素は抜けやすいです。
1.6ppm以上の水素は、理論上数値が大きければ大きいほど、勢いよく抜けていくという説もありますが、最近の技術の進歩によって、そうでもないようです。
ボトルを飲み干すのと、水素が抜けていってしまうのと、どちらが速いかというほどの速度という説もありましたが、それほど急激には抜けないと考えてもいいようです。
ゆっくり飲む分ぐらいは、さほどの濃度の差はないと思ってもいいでしょう。
ガラスコップに入れて3時間で半分以下の濃度になるとも言われています。
3時間で半分以下になるのなら、すぐに飲んでしまった方がいいとも言えます。
水素生成直後の高濃度だけを大きく謳っている製品が多くあります。
充填時と記載されているところは良心的です。また充填時の記載しかしていないものもありますが、大切なのは飲む時の溶存水素量です。
現在メーカー間で、充填時の溶存水素量を表示することが多くなっています。
「ナノバブル」技術とは
しかし、今までの水素の常識を覆す、高濃度で長時間持続できるというという「ナノバブル」技術による商品が販売されています。
水素の気泡(バブル)を特殊な技術によって極微小(ナノレベルのサイズ)にすることで、溶液中の気体濃度を、圧力に頼らず通常の飽和濃度以上に充填することができる上、空気に触れても長時間安定して溶存させることができることが実証されているそうです。
「本当かな?」と思っていましたが、そのサーバーは一番売れ続けているので、本当なのでしょうか?
宣伝文句と言えばそうでもあり、各メーカーを信頼するしかないです。
アルミパウチの水素水をメーカーが生成する場合は、ナノバブル製法を使うことは技術的に可能でしょう。充填時の溶存水素量を高く謳っているメーカーはそれぞれ独自の「ナノバブル製法」がとりいれられています。
「水素水」と呼べるものの最低溶存水素量は?
「分子状水素医学シンポジウム」という研究会では、「消費者が開封したときに」0.08ppm(=80ppb)から水素水と呼べるとされていました。
2015年末「分子状水素医学生物学会」に移行されてHPが公表されてから、0.08ppmから0.8ppmに書き換えられました。
水素水について 分子状水素を含む水を水素水という。水素水の濃度について、動物モデルに対しては、飽和の5%[80μg/L(0.08ppm)]、10%[160μg/L(0.16ppm)]でも効果を示す時があることが示されているが、人に対する研究では過飽和または飽和に近い濃度の水素水が主に用いられている。市販の水素水も技術力が上がり、飽和の50%[800μg/L(0.8ppm)]を超える商品が主流となっている。
水素水ブームによって、高濃度水素水が市場に出回ったので、2015年に書き換えられたのでしょう。
計測数値が公表されていなかったり、分かりにくかったり、少しでも消費者を欺こうとするような雰囲気が広告文や商品から感じられたなら、その製品は購入を控えた方が良いと思います。
水素水を選ぶ時は
水素水にとって最も大切な溶存水素量が、偽りなく責任をもって明示されているメーカーは信頼できます。
人間が水素を取り込める量は1.0ppmを基準としているため、仮に2.0ppmや3.0ppmが摂取できたとしても呼気によって排出されてしまうそうです。1.0ppmの商品と1.5ppmの商品があったら、水素の働きはそれに比例して1.5倍になるのでしょうか?そんなことはないと思います。
メーカー側のアピールで、ある商品の○倍分の溶存水素量があるので、1回でその商品の○倍個分の水素水消費したことに等しいという表現がありました。誇大広告にならないのかな?と思いますが、ならないようで。
こういう広告が当たり前に横行しているから、水素水業界全体が水素市場が、ましては水素水が怪しいように捉えられやすいと思います。
健康食品などには、「薬事法」が厳しいですが、水素水業界のこういう数値にはそういう基準はないのでしょう。
「景品表示法」もありますが、どうなのでしょう。
水素水の効果効用を謳って商品を宣伝すると、「薬事法」「景品表示法」違反になるようです。
水素が抜けにくい工夫がされていることが大切
今のところ、市販の飲料・水素水としては、飲み口が小さい4層のアルミパウチ容器のものが一番といえます。途中残して保存する場合は、アルミパウチの空気を抜いて、しっかりキャップをしめることが必要です。
サーバーで水素水を作る場合は、注ぎだす直前に水素を発生させて、できたての濃度の濃い水素水が飲めるサーバーがおすすめです。
その水素水を保存する場合、ペットボトルでは水素が抜けてしまいますから、アルミタイプのもので保存し、できるだけはやく飲み切った方がいいです。できたら空気を抜ける真空アルミバックがおすすめです。
現時点(2016年)では、溶存水素濃度は、0.8ppmが目安とされています。0.8ppm以上の溶存水素濃度のものを選ぶとよいです。
水素濃度を手軽に測れる試薬もありますので、実際に自分で測ってみることもおすすめします
自宅で簡単にできる「溶存水素濃度判定試薬」もあります。
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