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国民生活センターの12月15日の発表とその後の報道について

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『容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」−「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です−』と発表がありました。

独立法人国民生活センターの公表内容

開封時の溶存水素濃度を測定したところ、容器入りのパッケージの溶存水素濃度表示に、充填時や出荷時と記載のあった5銘柄のうち3銘柄で、表示値より測定値の方が低い濃度でした。また、パッケージに表示のない3銘柄のうち、ペットボトルの2銘柄では溶存水素(水素ガス)は検出されませんでした。

ペットボトルの水素水は、水素が抜けてしまっていることは周知のことです。
アルミ缶の水素水ボトルも、中に空気が入っているため、その部分に時間とともに水素が抜けやすいのもわかっていることです。
アルミパウチの水素水が最も水素濃度が保ちやすいものです。そして事業者によって、様々な水素が抜けにくい工夫がされ、高濃度が保たれやすくなっています。
充填方法も独自のナノバブル製法を開発されたり等工夫がされています。

 

1.6ppmの最高濃度で飲むことができるように企業努力によって近づいてきています。
高濃度にこだわって商品開発をしている企業の商品と、ただ水素水を販売している商品との水素濃度の差は明らかです。
信頼のおけるメーカーの高濃度の水素水を選択することが大切なことです。

 

消費者へのアドバイス

水素水には公的な定義等がなく溶存水素濃度も様々です。また、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可、届出されたものは、現在のところありません。
容器入り水素水のパッケージに表示されている溶存水素濃度に、充填時や出荷時とある場合は、飲用する時の濃度とは限りません。また、水素水生成器も水質や水量等により変わる旨の表示があり、必ずしも表示どおりの濃度になるわけではありません。
水に溶けている水素ガス(水素分子)は、容器の開封後や水素水生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていきます。

事業者への要望

販売元等のホームページや直販サイト、商品のパッケージに、飲用により健康保持増進効果等があると受け取れる記載がありました。医薬品医療機器等法や健康増進法、景品表示法に抵触するおそれがありますので、表示の改善を要望します。
容器入り水素水のパッケージに溶存水素濃度を表示する場合は、賞味期限まで保証できる濃度を記載するよう要望します。
水素水生成器の取扱説明書や付属のパンフレット等に溶存水素濃度の表示のあった銘柄で、表示値よりも測定値の方が低いものがありました。使用する水質や水量により変わる旨の記載はありますが、どう変わるかが分かりません。表示により具体的な情報提供をするよう要望します。

 

水素水の効果効能について

「水素水は効果なし」報道に至った経緯

現在、水素水に「特定保健用食品」や「機能性表示食品」として許可、届け出されたものはないため、水素水の効果や効能を業者がうたうと、健康増進法や景品表示法に抵触する恐れがあるので、効果効能をうたえません。
そういう規制の中で、国民生活センターは、事業者にアンケートで「水素水の効果」をきき「水分補給」とこたえるのは致し方ないことです。
しかし今回はこの事業者の回答を「水素水の効果なし」と報道機関やまとめサイトが大きく報道して、「水素水は効果がない」という印象を強く与えています。
水素水の効果を実感し愛用している私からみたら、茶番劇のように思え、これで水素業界が低迷していくなら、残念なことだと思います。

 

正当な事業者だけ残れる

国民生活センターは、賞味期限まで保証できる溶存水素濃度を記載するよう要望してくれています。
現在充填時の高濃度を競っているような傾向があります。
実際に口にもっていって飲む時の最高濃度は1.6ppmですが、それに近い溶存濃度を保証できるメーカーは、絞られてくると思います。
国民生活センターは、消費者庁 表示対策課や厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課に対して、事業者への指導を要望しています。
パッケージの数値と実際の溶存水素濃度がかけ離れているインチキ商品が淘汰されていくといいと思います。

 

また、アルミパウチの水素水を飲む時に、本当に高濃度な水素水を飲める賞味期限は、工場直送のアルミパウチ水素水で1か月以内くらい?とか疑問に思っていました。
そのあたりの賞味期限と濃度が明らかにされると、消費者として有難いので、国民生活センターの要望はとても適切だと思います。

 

水素水生成器を使用していて、水温が低いほど、硬度が高いほど、高濃度の水素水が生成できることを、私は使っていくなかで実感しました。
事業者のパンフレットなどで、そのことに触れていることはあまりありませんでした。そういうことを明示してくれると、使いやすくなると思います。

 

冷静な目でみると、今回の水素事業者に対して、国民生活センターが介入して注意喚起してくれたことは、加熱していた水素水ブームを正常モードに戻すためには良かったことだと思います。

 

ただ「水素水は効果なし」や「水素水はただの水」という報道に至っていることは、問題です。

 

報道に対するテレビ番組の対応

「とくダネ!」 フジテレビ 12月20日

小倉キャスターが「僕も飲んでいます」とコメント

 

番組では国民生活センターの要望を紹介後、小倉キャスターが「僕も水素水飲んでいますけれど。期待して飲んでいるっていうだけで、普通の水を飲むよりもひょっとしたら何か効果があるかも分からないなくらいの期待感しかもっていない」とコメントされました。
「水素水ってパッケージが問題で、やわなパッケージだと抜けていくんですよ。どんどんね。キャップを開けて飲んでまたしめて、何時間後にどのくらいの数値が落ちているかとか全部データを取っている会社があるくらい。それだけにパッケージが値段が高くなるので、水素水そのものも値段が高い」と。

 

それを受けて菊川怜さん「こういうのって結局私たち混乱しちゃって、えっどっちなの? ちょっとは期待していいの? でも科学的データはないので混乱しちゃうので、やっぱりちゃんと科学的なデータを出して欲しい。知りたいなと思っている人は多いんじゃないですかね」と。

 

小倉キャスター「でもマイナスイオンも始めはいろいろ言われて、遠赤外線なんて効果あるのかとかいろいろ言われて、後になってから根拠の裏付けが出てくるじゃないですか。初めはひょっとしたら無害なわけだから飲んでいたら何かいいことがあるかも分からない」。

 

菊川さん「その分、普通のより値段が高いところに自分がどうそこにお金出すかってことですよね」。

 

小倉キャスター「お金出している分、ちょっといいことあるかも分かんないと思って飲むのが一番いいかもわかんないね」と。

 

 

この二人の会話は、とても冷静で、水素水の現状がわかりやすく理解できます。
しかしネットの世界では「水素水を飲んでいる」と言っただけで、小倉さんが叩かれていました。

 

結局水素水を飲むかどうかは、個人の自由な選択です。
高いと思いながらも、期待して飲んで、それで効果を実感できるならいいのではないでしょうか?

 

 

「スッキリ」 日本テレビ 12月21日

水素水は体に良いということで、ここ数年女性を中心に愛用者が増えている。
水素水は、水素ガスなどを水に溶かすことで通常の水より多く水素を含み、無味無臭で、ペットボトルやアルミボトル、アルミパウチに入った形で販売されている。さらに家庭で水素水を生成することができるサーバーも多数ある。
神奈川県にあるインタークリスティーヌのショールームでは、ピーク時には1日で16万円前後の水素水サーバーが数十台販売されたこともあったとか。1年前が人気のピークだったそう。
国民生活センターによると、現在、特定保健用食品や機能性食品として業者から届け出があった水素水はなし。そのため健康増進をうたう表示が景品表示法などに抵触するおそれがあるとして、業者側に表示の改善を求めている。

 

今回国民生活センターは、出荷されてから店に並ぶまでにパッケージによっては水素が抜けてしまうものもあるので、水素の濃度を表示するのであれば賞味期限まで保証できる濃度を記載するよう要望している。
国民生活センターの調査では、水素水が生活習慣病やがんなどの予防、ダイエットに効果があると明記している業者も複数あり、きちんとしたデータのない効果効能を謳うことに対して、国民生活センターは注意喚起し、健康増進効果があるかのようにうたう業者に表示の改善を求めている。
専門家によると、水素水の実際の効果が分かってくるのは10〜30年先になるかもしれない

 

水素水の販売業者はこうした注意喚起をどう受け止めているのかを取材。
ある業者は、「弊社商品に限って言うと、製品には全く問題は無い。水素が体に良いというのは実験され発表されている既成事実である。しかしそれらの内容と水素水が体に効く、効かないということがごちゃ混ぜになっている」
この業者のホームページでは、水素そのものの効果はうたっているが、水素水の効果はうたっていないので、法的に問題はないと解釈しているが、今回の国民生活センターの注意喚起を受けて、誤解を与えないよう、うたい文句をホームページから削除する予定とのこと。

 

 

コメント
「水素水に科学的効果は証明されているとは言い難い。しかし水素の吸入は有望で、心停止して蘇生をする時に、水素を吸入させると麻痺などが改善するといこことは分かってきている。ネットのまとめサイトなどでの間違った情報が問題になっているので、情報の取捨選択が大事。医療側も学会レベルで情報を出していくことが大事と思う」
「水素水の効果は何とも言えないが、プラシーボ効果の可能性もある」

 

健康食品の効果を研究する千葉博士は水素水について、「現状では、人で健康効果が得られるか分かっていない。ただ今後研究が進んで科学的根拠が蓄積される可能性はある」と
人に対して水素水がどのような効果を及ぼすかの研究が不十分な状態だという。

 

一方で、水素そのものには健康に良い効果があると指摘するのは、日本医科大学の太田成男教授。2007年、水素が体に与える影響について論文を発表した。
太田教授は「特に悪い活性酸素が少なくなる。なくなると老化の原因がなくなっていく。ネズミを使った実験では、ちゃんと平均寿命が延びている。世界中で論文が600ほど出ている。非常に早いスピードで研究は進んでいると思う」と。
太田教授は、水素には体を老化させる有害な活性酸素を抑える効果があり、水素を多く含む水素水を飲むことで同様の作用が期待でき、その実証実験を行っている段階だそう。

 

太田教授後日談

削除された教授のコメントについて
(1)水素医学関連論文の英文論文が600報発表されていることのコメントと同時に、人を対象とする研究論文が25報発表されていることを話されたが、人を対象とした研究論文があるというコメントが削除され、水素水については動物実験しかないように誤認される内容となってしまった。

 

(2)水素が体内で効果を発揮するメカニズムについては、水素が活性酸素を除去するだけではないとの話をされたが、それも削除されたとのこと。

 

番組内のコメントに対して
(1)心肺停止後の水素ガス吸入効果について、「動物実験では」と限定されて話されていたが、人を対象とした論文もすでに発表されている。

 

(2)コメンテイターが、プラセボ効果と言っていたが、動物実験ではプラセボ効果ない。動物実験の基礎研究がしっかり行われているので、動物でみられた効果が人で再現された場合を、プラセボ効果と考えない方がよい。
(3)人の健康効果について確定するには10-30年の研究が必要だという話は、よかったと思われているそう。
(引用:太田成男ブログより)

 

 

水素水の人の効果が確定するには、10-30年の研究が必要というのは、とても気が長い話です。その頃には私は存命していないかも。
解明されていなくても、現在自分自身で効果を実感しているので、個人の判断で水素水をとり入れた生活をすればいいと思っています。

 

 

国民生活センターのサイトに「業界の意見」「業界の対応」追加される

国民生活センターの12月15日の発表に対して、多くの企業からクレームがあったため、2017年1月20日にその内容が各会社の原文のまま、追記されました。
企業名は下記のとおりです。
「株式会社富士計器」「株式会社ゴーダ水処理技研」「株式会社日省エンジニアリング」「株式会社ガウラ」「ビクトリージャパン株式会社」「株式会社日本トリム」。

 

 

なぜ健康な人に対する臨床試験を行われないのか?

医療の分野では臨床試験が行われ前進している

太田教授のブログでは、心肺停止や脳梗塞などの急性の病気には、水素ガスの吸入が有効であるとする研究が進められて、厚生労働省の先進医療Bにも承認されたそうです。(2016.12.20)
パーキンソン病の水素水の飲用治療のパイロット研究結果は、有効性ありと2013年に報告されているそうです。水素医学は、一歩一歩着実に前進しているようです。

 

しかし健康な人に投与する水素については、全く研究が進んでいません。
それは、そういう臨床試験はお金ばかりかかるため、利益重視の企業が行わないからだそうです。
特に水素は特定の薬と違って、どこにでもあるもので、占有するものではありません。
「健康な人には何のデータもない」ということで「水素水は効果がない」ということに結びつき、バッシングを受けています。
利益を度外視して、健康な人に関する水素の臨床試験を行ってくれる企業や団体などあらわれないのでしょうか?

 

 

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