週刊文春誌上実験レポート「2016年8月11日・18日夏の特大号」
2016年夏の特大号で誌上で各水素商品の実験レポートが掲載されました
水素水は効果がない、という「水素水論争」に対して、週刊文春は効果があるという立場に立っています。
週刊文春では、その2か月前(2016年6月9日号)で『産経記事で論争再燃・糖尿病、認知症、動脈硬化、EDにも効く?水素水「効果ゼロ」報道に異議あり!』という記事がありました。
今から3年前の2013年2月28日号では、商品化されている水素水に対して独自の溶存水素濃度調査を行い、その結果、大反響が起こり、業界に激震が走りました。→週刊文春の溶存水素濃度調査
週刊文春が水素濃度計測
『市販のものは水素の濃度が低く、効果はゼロ』という批判などがあり、水素の効果がバッシングされていることが多いので、3年ぶりに2回目の溶存水素量の独自計測結果を行い、誌上に公表しました。
誌上実験レポート「水素水」論争に最終結論 測って判った「ホンモノ」
計測は太田成男教授監修の下、デンマーク・ユニセンス社のニードル型溶存水素計測器を使用して行われ、
アルミパウチ飲みきり型8種類、水素生成器(サーバー型やポット型)10種類、水素スティック2種類の計20種類の商品の結果が公表されました。
水素商品は高濃度になってきている
太田教授のコメントでは、ここ数年でアルミパウチ入りの水素水の品質が非常に向上し、3年前は1.0ppm前後で高い数値とされていたが、今ではそれが当たり前で、価格も3年前は1本あたり500円前後だったものが、現在は200円から300円程度になってきているとのこと。
最近の水素水は「高濃度」をうたうものが多いが、本当はどうなのか
水素水は常温常圧で、1.6ppmが飽和状態なので、1.6ppmが最高の水素濃度になります。
アルミパウチ水素水の溶存水素濃度調査結果
1.6ppm…メディソル・高濃度水素水縁 メロディアン水素水
1.46ppm…kiyoraきくち・キヨラビ
1.38ppm…健康家族・仙寿の水
1.32ppm…アビストH&F・浸みわたる水素水
2社の商品については0.5ppm前後でした。
伊藤園についてはあえてアルミ缶の調査を
0.82ppm…伊藤園・アルミ缶「水素水H2」(2016年に新発売され、スーパーやコンビニ、自動販売機で良く目にする伊勢サミットでも話題になった製品)
伊藤園は、アルミパウチの伊藤園の「高濃度水素水」については調査をせず、アルミ缶の方が調査されていました。アルミパウチの方を調査していたら、水素濃度は上位にくいこんでいたと思われます。
アルミ缶タイプは、パウチ型に比べて内部に空気が残るため、缶内の空気に水素が抜けていくため、はやく水素量が減ります。
しかしパウチ型は通販によって販売されているのに対して、アルミ缶だと通常の飲料と同じように扱えるため、現在どこででも買える状況にあり、利便性は良いです。
「水素水H2」のアルミ缶には「水素濃度は0.3ppm〜0.8ppm」と表記されていますが、調査結果は0.82ppmでした。
表記より高い濃度には驚きました。しかし水素は抜けやすく、アルミ缶は空気が入っているので、アルミパウチ水素水より、より鮮度が大切になってきます。店頭においてあるものは、入荷後どのくらい経っているかで、水素濃度が変わるでしょう。製造後時間がたったものは、表記の0.3ppmに近づくのかもしれません。
水素水サーバー、ポットの溶存水素濃度調査結果
サーバータイプ
1.6ppm…ハイブリッドアルファー(パテントナビ)486,000円 (税込)
1.5ppm…アキュエラブルー306,720円 (税込)
1.22ppm…ピュアラスミニ(ドクターズチョイス)298,000円 (税別)webからの購入は10%OFF中!
1.21ppm…H2サーバー(ドクターズチョイス)730,000円 (税別)
1.1ppm…ラブリエリュクス
270,000円 (税込)
0.6ppm…オーロラ・プラス(フラックス)159,840円 (税込)
アルカリイオン水
0.39ppm…TK-HS91(パナソニック)(アルカリイオン水としては水素濃度が高い値です)
ポットタイプ
1.08ppm…アクア-H(ドウシシャ)
0.72ppm…グリーニングM(シナジートレーディング)
0.48ppm…ポケット(フラックス)
今回の調査はそれぞれの特質が考慮されていない
電気分解による水素水生成は、水の硬度、水質によって変化します。
また10分や15分のモードを2回することで水素濃度は上がりますが、この調査ではそういうことは考慮されていません。
私が「ポケット」を実際に使った経験では、硬度の高い硬水を2回モードで生成すると水素水の濃度が高くなりました。
ラブリエリュクスのメーカーのイズミスも15分2回モードであれば水素濃度は上がるので、商品性能より低い値になっているとコメントされたようです。
メンテナンスについてのコメントもあわせて記載
水素水サーバーは、電極にカルシウムが付着したり菌が発生しやすいので、清掃やメンテナンスがとても重要なので、そのことについても各メーカーが回答したコメントも記載されていました。
全般に高額な従来品についての調査
今回水素水サーバーは、価格が高いものについて調査されています。アルミパウチの水素水の価格が下がっているように、新しく発売されている水素水サーバーは価格が下がって、性能がアップしています。それらが調査の対象になっていなかったことは、残念でした。
水素ステックについて
2つの商品について調査し、0.7ppmと0.42ppmの結果が出て、メーカー側はほぼ誤差の範囲内とコメントされていました。
但し水素スティックは生成に時間がかかるうえ、水素スティックを抜いたらすぐに飲まなければ水素が抜けてしまうため注意が必要と書かれていました。
水素サプリメントについて
前回の週刊文春の調査で水素サプリメントについては、発生材によっては「水素水一滴に満ちないサプリメント」と酷評され、その後論争がおきたりしていました。
水素サプリメントは、現在様々な発生材があり、数多くの商品が販売されています。水素サプリメントについての実態調査が一番知りたかったところですが、水素水と違って発生する水素ガスを測定しなければならないので、単純に数値を計測できないので見送られたのでしょう。
また機会があれば、水素サプリメントについての実態調査を知りたいものです。
週刊文春の記事は、「値段が下がってきたとは言え、飲み切り型水素水はミネラルウォーターより割高で、水素水サーバーはランニングコストが低いとは言え、初期投資が高いので、生活スタイルや目的に合わせて、賢く選んでほしい」と結ばれていました。
コストをおさえて、より豊かに水素水を取り入れられる水素水生活を送りたいと思います。