水素水のインチキ商法にご用心！
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水素は健康に、美容に役立つ効果がありますが、インチキ商品ではなんの効果もえられません！
水素水に含まれている水素とは、分子状の水素(H2)のことです。
この分子状の水素が、体内の悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」と結びついて、体内で無害な水に変化します。
しかし、現在市販されている水素水や水素サプリなどの「水素商品」には分子状水素が入っていないものもあります。入っていても人体に効用があると言われる数値より低くて、効用が期待できないものもあります。
水素水を選ぶ時は、0.8〜1.0ppmの含有量が保持されていることが目安です。
水素は無味・無臭・無色であるため、本物と偽物の区別が非常に難しいです
そのため、水素水と銘打っておきながら、ほとんど水素が含まれていない製品も平気で出回っているので、業者の謳い文句に惑わされず、正しい知識と情報を持って、水素水を選ぶことが重要です。
水素研究の第一人者と言われている太田教授も
『水素が医学的に大きな注目をあつめる一方で、とても残念なことに水素の最新研究に便乗した数多くのインチキ商品が出回ったり、科学的根拠のない水素の情報もインターネットやクチコミで広まっています。と危惧されています。活性水素・マイナス水素イオン・プラズマ水素・水素吸蔵サンゴなどは、同じ「水素」という名前でも、私たちが研究してきた水素（H2）とは無関係であり、まったく違うものであることをご理解いただければと思います。』
その正しい説に基づいて、分子状の水素(H2)が含まれる水素水を取り入れていきたいものです。
水素はインチキではない
水素の研究は正統的な科学のプロセスをもって進められています。ニセ科学ではありません。
水素医学は確実に前進している
現在水素（H2）が健康に大きく役立つことがわかってきて、世間が注目しています。
日本国内の水素医学
多くの病気には活性酸素の害が関わっており、水素（H2）は、病気の予防や改善等にとても大きな可能性があることが多くの論文や臨床でも実証され、研究がどんどん進んでいます。
水素ガスを心停止の患者に吸わせることで脳のダメージを減らそうとする臨床実験が慶応大学をはじめとする12の病院で開始されたと、２０１６年２月２０日のＮＨＫのニュースで流されました。医療の現場でも、実用を目指して水素を積極的に活用しようとする流れができています。
水素治療は自由診療ではじまっています。水素治療について
海外の水素医学
水素医学については日本が最先端ですが、米国をはじめ各国にも浸透していっています。International Journal of Clinical MedicineClinicalのＨＰに「Effects of Hydrogen Administration」として臨床研究を含めた最近の水素医学の論文が掲載され反響が大きいようです。
現在(2016年2月29日)約400の英文論文が高名な国際誌に発表されており、専門家の審査を経て掲載されているものなので信頼性の高い論文です。
「家庭の医学」にも【水素の抗酸化と医療への応用】内容掲載
その【水素の抗酸化と医療への応用】の記事内容は2010/06/25のものなので、分子状の水素が中心になっている現在の状況とは少し違います。そのうち「家庭の医学」の内容も現状に即したものに書き換えられることでしょう。
水素、水素医学はインチキではありません。しかしインチキな水素関連商品が多く販売されていることが、「水素はインチキ」という方向に傾けています。
インチキな商品を間違って取り入れないよう注意してください！水素ブームの中で次々と新商品が販売されています。水素入浴剤と携帯水素水サーバーについては慎重に選択してください。
「インチキ商品に注意」と 太田成男教授
過熱する水素水ブームの中で太田成男教授のブログで下記の商品について、ほとんど水素がないか水素が発生しないなどの問題があると指摘しておられます。2016/2/22
(1) ペットボトルの商品で水素がちゃんと入っている商品はいままでありません。(2) フタをあけても、水素が抜けないというのは、水素ではありません。
(3) 沸騰させても水素が抜けないというのは、インチキです。
(4) サンゴカルシウムや牡蠣カルシウムに水素を吸蔵させたと称しているもので、ちゃんと水素を発生したものはありません。(5) シリカ（二酸化ケイ素）には、水素を吸蔵させる事はできません。
(6) 入浴剤で、窒化ホウ素いりと書かれたものがありますが、窒化ホウ素では水素は発生しません。
(7) 化粧品成分として登録されているものは、MgH2（水素化マグネシウム）だけです。
もし、上記の記載に、製造会社の方で反論があるときは、商品を送ってください。測定します。
太田教授は熊本県菊池市のおいしい水素水を推奨されています。その水源には美容成分であるシリカが豊富に含有されています。(5)で注意喚起されているものは、シリカに水素を吸蔵させた商品のことで、もともと水源にシリカが含有されているものとは全く違います。水素水にシリカが含有されているものは、水素水だけでなくシリカの美容成分も摂取できるのでおススメです。
マイクロクラスター水素は、シリカに水素を吸蔵しているとされていますが、実態はNaBH4（水素化ホウ素ナトリウム）で、口に入れるには危険なものだそうです。
市場にでまわっている、価格の安い水素サプリメントのほとんどは、『(4) サンゴカルシウムや牡蠣カルシウムに水素を吸蔵させた』ものです。太田教授が推奨する水素化マグネシウムのサプリメントはとても高いのですが、(4)のように水素が全く発生しないと言われてしまえば、高額な水素サプリメントを購入するしかありません。それなら水素水サーバー(水素水生成器)を購入して水素水を飲むのが一番お手頃ではないかと思います。
水素水サーバー(水素水生成器)について
水素水サーバーについても、太田教授は「玉石混交」と評されています。
水素がきちんと発生するものもあれば、水素が発生していないもの、少量しか発生しないものなど様々です。水素につくというバクテリアに汚染されやすく、雑菌の混入もあるので、殺菌とメンテナンスがとても重要になってきます。故障しやすい商品なのでアフターサービスの整った商品を購入されることをおすすめします。
「水素水生成器」の効果明確化を国民生活センターが要望
水道水に含まれる活性酸素の量を抑制するとうたって「水素水生成器」を販売している2事業者に、抑制するとどんな効果があるのかを明確に記載するよう要望した。(2016.3.10)出典:共同通信
国民生活センターは「水道水に含まれる活性酸素の量を抑制するとどんな効果があるのかを明確に記載するよう」としていますが、水道水の活性酸素が抑制されるのではなく、水素水を体内に取り入れたら、水素分子(Ｈ2)が細胞にいきわたり活性酸素と反応して水にして体外に出します。【医薬品医療機器等法（旧薬事法）】によって、医薬品と認められている商品以外は、人体に影響があるという効果効能を謳ってはいけないことになっていますので、溶存水素量や酸化還元電位を明確に表して商品を説明するしか方法はありません。
正しい数値が表示されているものを、消費者は信用して購入するしかありません。
水素商品は信用を買うといっても過言ではありません。安いからと言って、ただ「水素」という言葉にひかれて購入するのは、「インチキ」商品の購入に結びついてしまいます。本物の商品を購入するよう注意してください。
信用のあるメーカーは、【医薬品医療機器等法（旧薬事法）】のことを理解しているので、効果効用を謳って販売していません。
国民生活センターが水素水に関して公表2016年12月15日
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マルチ商法に注意
2016.3.9 マルチ商法で水素水や健康食品などを販売していた「ナチュラリープラス」に対して、特定商取引法に基づいて９か月間、新たな勧誘業務の停止を命じる処分を行いました。この会社が販売していた水素水は「イズミオ」です。
病気の治療に効果があるようなうその説明を行っていたり、
「友だちを２人紹介するだけで、何もしなくても必ずもうかる」などと、しつこく勧誘を行っていたとのことです。
この会社の販売方法などについて全国の消費生活センターに、先月までの３年間に、約６００件の相談が寄せられてたそうです。
「水素水」は効果効用を謳って販売してはいけないことになっています。
今回の件で、「水素水」に対して世の中の評価が下がるなら残念なことです。
この会社が「ガンがなおる」「どんな病気でも治る」など効果効用を高らかに謳った強引なマルチ商法を行ったことが問題なのです。
「水素水」が問題だったわけではありません。
水にまつわる様々な商法
横行してきた水商法
高度経済成長とともに、私たち日本人の生活が豊かになる中で、人間にとって一番大切な「水」は、様々な高額な水関連の装置を売りつける「水商法」となって横行してきました。
科学的根拠をもって販売されていても、時代の変化の中でその根拠が覆されたものもあります。
私がまだ幼い頃、母が知人から良いとすすめられて、水関連の高額な物を購入し、私も良いと信じて使用していました。しかしその後全く効果がないことがわかりました。それがブームであった時、誰もが間違っているとは感じていなかったと思います。ブームというのは、信じる消費者がいるから盛り上っては去っていくものです。そこに高い費用が落とされるのでせつないですが。
そして「信じていれば効果がある」というプラセボ効果も大きいと思います。
水関連の販売をしている業者自体も、正しいところもあれば、インチキなところもあれば、灰色に近いところもあればと、様々です。
どちらかというと高額商品ということで、訪問販売などの強引な売りつけ商法が、悪目立ちしているような点もあります。
公取委による排除命令
2005年12月26日、公正取引委員会はいわゆるミネラル還元水素水の生成装置と称するものに対して、東証1部上場の家庭用機器製造会社「シルバー精工」（東京都新宿区）、「日本ホームクリエイト」（港区）、「エッチアールディ」（横浜市）の３社に対して、商品説明資料に誤解を招く表記がされていたことから、誇大広告であるとして（優良誤認）排除命令を出しました。
この排除命令は、名のある企業に対して行われました。上場していた企業もあります。その後潰れてしまった企業もあります。
広い視野でみると、命令を出された企業だけが誇大広告だったのではなく、他にも詐欺まがいのインチキ販売を行っている所はたくさんありました。
水素水ブームにのった偽物
水素分子（H2）を溶解した「水素水」についても、２００７年に太田教授が論文を発表してから注目されるようになり、流行にのって様々な業者が「水素水」を謳い文句に暗躍し始めました。
２０１３年３月に週刊文春が太田教授と共に、世に出回っている水素水製品14種類（水素水9製品・サプリメント5製品）の水素濃度を、専用の試薬で測定した結果を商品の名前、画像まで明らかにして誌面で公表しました。中には水素が全く含まれていないものもあり、水素水ブームの始まりのところで、世に警笛をならしました。その後是正されたところもありますが、２年半たった現在も、本物と偽物というか、詐欺まがいの業者も横行しています。
誰もが健康でありたい、きれいでありたいという願望を持っており、一番身近な「水」を通して、言葉巧みにその願望を成就できるごとくに売りつけてくると、その口車に乗ってしまいやすいです。
さらに断っても強引に設置するのですから、こういう悪徳商法には注意してください。
高齢者狙いの整水器詐欺
昼間一人で家にいる高齢の方をターゲットにしています。
「無料で掃除をします」などという電話勧誘から水の装置の設置に結びつくような強引な飛びこみ営業は、電話の段階で受け入れないようにするのが最善です。
また身近に昼間一人でお過ごしの高齢な方がいらしたら、悪徳商法にひっかからないように日ごろから注意し、見守ってあげてください。
ネット販売での水素関連商品の購入について
ネット販売では、わからないことは、質問してみよう
インターネットで簡単に情報を入手できる時代です。
訪問販売などに引っかからず、自分で調べ、わからない点は、販売メーカーに質問し、納得できてから商品を購入することをおすすめします。
きちんとしたメーカーのサイトでは、「問い合わせ」窓口があり、どんな質問に対しても真摯に対応してくれます。
ネットでの購入は細心の注意が必要
私が経験したことですが、ある水素水関連の商品を購入したいと思って調べていたら、有名なメーカーとほとんど同じ商品名で別の会社からも販売されていました。その別の会社のサイトで「購入する」をクリックすると、いきなり定期購入の契約になってしまいました。その先をクリックしなかったので、契約には至りませんてしたが。
有名なメーカーが、こんな強引な定期購入を押し付けてくるわけがないと、よく調べてみると、商品名の一部が少しだけ違っていることがわかりました。
ネットで気軽に購入できますが、常に警戒心をもち、細心の注意を払って、買い物をすることが大切です。
有名なメーカーであっても、同じページ内に、安い価格の「購入する」があったので、それをクリックすると、定期購入契約になることもあります。
水素水は継続するものだから、気にいったら定期購入の方が継続しやすくて良いと思いますが、最初から試しもせずに定期購入を選択するのは、おすすめできません。しかし、最初に定期購入を選択すると、お安くなるプランなどあるんですよね。
